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月: 2023年3月

ESXi 8をSynology NASのSynology Directory Serverサービスに認証させたお話

結論

ESXiはLDAP認証もできるみたいなので、ADサーバをSynology Directory Serverでも出来るんじゃないか?という疑問からやってみたらできた。

しかし、後から問題が出るかもしれないので、しばらく運用して様子を見る感じになる。

実際にやった手順

Synology Directory Server(β版)をインストール&ドメインの作成

筆者の場合、既にドメインを作成してしまっており、キャプチャが取れなかったので、ドメイン作成後の画像を載せておく

ESXi Host Clientにて、左メニューのネットワーク項目を選択し、デフォルトのTCP/IPスタックを設定の編集で変更する

ホスト名:ESXiサーバのホスト名

ドメイン名:Synology Directory Serverで設定したドメイン名

プライマリDNSサーバ:Synology NASのIPアドレス

セカンダリDNSサーバ:デフォルトゲートウェイのアドレス

ドメインの検索:Synology NASのIPアドレス(もしかしたらいらないかもしれない…)

を入力し、保存する

左メニューのホスト > 管理項目を選択し、セキュリティとユーザータブより認証を選択し、ドメインに参加を選択する

ドメイン名:Synology Directory Serverで設定したドメイン名

ユーザ名:administrator

パスワード:Synology Directory Serverで設定したadministratorのパスワード

を入力しドメインに参加する

ドメインに参加するまでは少し時間がかかるのでゆっくり待つ

しばらくするとドメインに参加した旨のメッセージが表示される

自宅のマシンにESXiをインストールする

ハードウェアについて

ハードウェアは前回購入してたものを使用

作り方としては、下記のYoutube動画が参考になる

ESXiのインストールイメージのダウンロード

下記のVMware公式サイトから、vSphere 8の評価版をインストールすることにした。(後々vSphere Clientも使用したいため)

https://www.vmware.com/jp/try-vmware.html

2023/3/22時点でESXi 7の無償版が公開されているため、無償で使いたい人はこちらを利用するのもいいかもしれない

https://customerconnect.vmware.com/jp/evalcenter?p=free-esxi7

ESXiインストールイメージをUSBに書き込む

下記のサイトからRufsというインストールUSB作成ツールをダウンロードし、8GB程度のUSBメモリにESXiインストールイメージを書き込む

https://rufus.ie/ja/

ESXiのインストール

インストールは画面の指示通りに進めていけば簡単に…とはいかなかった

CPUが12世代であることから、PコアとEコアに分かれていることによりパープルスクリーンが出た

調べてみるとUSBの起動パラメータを変更することでインストールができた。

USBのefi/boot/boot.cfgファイルをメモ帳で開き、下記のパラメータを変更した

kernelopt=runweasel cdromBoot

kernelopt=runweasel cdromBoot cpuUniformityHardCheckPanic=FALSE

保存したUSBをESXiをインストールするマシンに接続し、USBでブート。今度は画面の指示通りで上手くいった。

ESXi起動パラメータ変更

インストールイメージのパラメータを変更したが、インストール後のESXiのパラメータは変更されていないため、インストール後のESXi起動時にパラメータを修正する必要がある。

ESXiをインストールしたマシンでESXi起動画面にてShift + Oで起動パラメータを末尾に追加する。

cpuUniformityHardCheckPanic=FALSE

これで、ESXiが起動するはずである

起動パラメータの恒久的な設定変更

上記の設定では、マシンが再起動するたびに起動パラメータを変更する必要があるため、ESXi設定にパラメータ変更を加える必要がある。

ESXi画面からSSHを有効にし、クライアント端末からSSH接続を行い下記のコマンドでパラメータ変更を行う。

確認コマンド

esxcli system settings kernel list -o cpuUniformityHardCheckPanic

設定変更コマンド

esxcli system settings kernel set -s cpuUniformityHardCheckPanic -v FALSE

再度確認する

esxcli system settings kernel list -o cpuUniformityHardCheckPanic

これで、再起動後もパープルスクリーンにならず起動するはず。

参考サイト様

自宅にESXi環境を構築するために購入するマシンを検討する

購入を検討するマシン

購入するマシンの要件

CPU複数台動かしたいので性能が良い方が良い
メモリ複数台動かしたいので多めがいい
ディスク仮想ディスク(.vmdkファイル)はNASに保存するため、ディスクサイズは少なめでもよい
ESXiの起動を早めるためSSDを検討
ネットワークルータが最大1GbEなので1GbE以上出ること
マシンの物理的な大きさ小さい方が良い

購入するマシン

CPUIntel Core i9 12900 BOX67,980
CPUクーラーNoctua NH-L9i-17xx chromax.black, 92mm ロープロファイル CPUクーラー (ブラック)7,343
メモリCORSAIR DDR4-3600MHz デスクトップPC用 メモリ
Vengeance LPX シリーズ 64GB [32GB × 2枚] × 2組(128GB)
CMK64GX4M2D3600C18
63,190
ディスクSamsung 970EVO Plus MZ-V7S250B/IT (250GB)4,780
ネットワークマザーボード付属のものを利用
マシン本体ASRock DESKMEET B660/B/BB/BOX/JP
(LGA1700対応 ベアボーンキット)
34,580
金額合計177,873

中々の金額になってしまったが、妥協せずにこのスペックで作っていこうと思う。なお、このスペックをフルに使うことはあるかどうかは不明。

自宅にESXi環境を構築するためにサーバ構成を検討する

現状の構成

幸いなことに自宅にNAS(Synology DS920+)を持っているので、データストアはNASを流用する

ESXiを導入した後の構成

新しくマシンを購入し、ESXiを構築しデータストアをNASに設定する

通信構成

構築したESXiとiSCSI通信を行うために、Synology NASのSAN Manager機能を使う

検討結果

新しくマシンを1台購入するだけで、ESXi環境を構築できそうなので、次回は購入するマシンを検討する